どうもとしみつです。
仮想通貨には色々なブロックチェーンネットワークが存在していますが、やっぱり王道なのはイーサリアムベースのERC-20なんだと最近強く思いました。
他のBSCやPolygonといったネットワークも元はERC-20を似て作られていますし、国内取引所で購入できる通貨としてもイーサリアムは普通に購入できることを考えるとやっぱりERC-20は今後さらに需要は増えるのかなと考えています。
ただ、現状ではERC-20はガス代が高騰するなどのスケーラビリティ問題があるので、
取引したいけどガス代が高くて取引できない
という事例もめちゃくちゃ多いんですよね。
そこで注目されてるのがレイヤー2チェーン(L2)と呼ばれるオフチェーンと呼ばれる存在です。
この記事ではそんな今注目されているレイヤー2チェーンの「Arbitrum(アービトラム)」の詳細や実際の使い方などを紹介していきます。
まだまだベータ版はありますが、触っておくことでなにかあった時にすぐに対応できますから、時間があるときにでも少し試してみてください。
目次
レイヤー2ソリューションのArbitrum(アービトラム)とは?どんなプロジェクト?
Arbitrum(アービトラム)は、2018年に開発を開始したプロジェクトで、イーサリアムのRoll Upを用いたレイヤー2ソリューションの総称になります。
そしてArbitrum OneというがArbitrumの仕組みを使ったチェーンの名前です。
イメージとしては以下のような感じ。
レイヤー1と呼ばれるのがイーサリアムで2階層目にあるのがレイヤー2のArbitrum。
イーサリアムの技術は他の色々なプロジェクトでも活用されているので、どうしても手数料が高くなりがちになります。
手数料=ガス代ですが、高いときだと数万円。
安くても5,000~8000円くらいが1回の取引に利用されるので、実際に少額で投資をしたい人にはめちゃくちゃ負担なんですよね。
早くて手数料が安い!なんて言葉が仮想通貨でも流行ったことがありますが、手数料が安いなんてありえない!っていうのは本音なところでしょう。
ただ、今回紹介しているレイヤー2ソリューションのArbitrumを活用すれば、イーサリアムと同じ仕組みでガス代が数百円で済むということで注目されているわけです。
レイヤー2の技術自体は特に新しいわけでもなく、少し前から開発しているところもあるのですでに知ってる人もいたかもしれません。
それでも本格的に始動を開始してたのが、Arbitrum(アービトラム)だったので今後はさらに注目は浴びていくでしょう。
僕自身は技術者ではないので、さらに詳しく知りたい方はこちらの開発ブログなどもチェックしてみてください。
参考 Arbitrum Developer QuickstartoffchainlabsArbitrum(アービトラム)の使い方。ブリッジ方法やイードルファーミングサイトなどについて
僕も実際に利用してみましたが、ガス代はほぼかからないですし、スピードも早い。
まだまだブリッジ機能などの使い勝手はよくないですが、徐々にArbitrum対応のサイトなども増えてきました。
ここでは実際にArbitrumへのブリッジ機能の使い方や操作方法について少し紹介していきます。
Arbitrumへ移行するための手順としては以下の通りです。
- 国内取引所からメタマスクへETHを送金
- メタマスクとArbitrumを連携してブリッジ
- 好きなサイトで利用する
ステップ①:国内取引所からメタマスクへETHを送金
Arbitrumではイーサリアムは利用するので基本的に国内取引所とメタマスクなどの個人ウォレットがあれば利用することが可能です。
他のネットワークチェーンだとBinanceやFTXなどの海外取引所を利用しないとほぼ無理ですが、イーサリアムだけなら国内取引所で購入できるので、海外取引所に口座を作る必要もありません。
すでに国内取引所を開設している人はそちらでまずはイーサリアムを購入しましょう。
これから口座を開設している人や今使っている取引所が使いづらいなど、ちょっと微妙な方は、以下の記事を参考に開設してみてください。
仮想通貨(暗号通貨)の国内取引所おすすめランキング!ビットコイン買うならここ!【PR】また、各取引所の登録や売買方法については下記の記事を参考にして頂いても大丈夫です。
【口コミ評判】 コインチェック(Coincheck)の口座開設・登録・入金・出金・トレード方法を徹底解説! 【ビットフライヤー完全版】bitFlyerの評判は?登録・入金・出金のやり方を徹底解説! 【ビットバンク完全ガイド】bitbankの評判は?登録・入金・出金のやり方を徹底解説!イーサリアムを購入できたらメタマスクを作成します。
他のウォレットだとまだArbitrumのブリッジに対応できてない場合が多いので、メタマスクでやるのが一番です。
メタマスクに送金する際の注意点としてはガス代と呼ばれる手数料がかかるので、少し多めにイーサリアムを準備してください。
今だとブリッジする際や取引に5,000~1万円くらい手数料として取られることがあります。
参考 Ethereum Gas TrackerEtherscanガス代は時間帯によっても変わるので、めちゃくちゃ高いときは少し様子を見てからブリッジなどをするようにしてもいいでしょう。
メタマスクの具体的な利用方法などについて下記の記事を参考にしてみてください。
MetaMask(メタマスク)の登録・送金・Swapのやり方!USDT管理がおすすめな理由ステップ②:メタマスクとArbitrumを連携してブリッジ
メタマスクにイーサリアムを送金できたら、
Arbitrumと接続してブリッジをします。
ブリッジする前にArbitrumのネットワークを設定しておく必要があるのでメタマスクのカスタム設定からネットワークを追加してください。
- ネットワーク名:Arb1
- RPC URL:https://arb1.arbitrum.io/rpc
- チェーン ID:42161
- 通貨記号:AETH
- ブロック エクスプローラーの URL:https://arbiscan.io
もしくはこちらのサイトでArbitrumと検索して追加しても大丈夫です。
参考 chainlist追加できたら、Arbitrumの公式サイトのブリッジサイトと連携させます。
参考 Arbitrum BridgeArbitrum次にブリッジする数量をを決めます。
Arbitrum自体ではそこまでガス代はかかりませんが「イーサリアム→Arbitrum」にブリッジする際にはそれなりガス代がかかります。
もし、今後Arbitrumを利用することが多くなりそうなら少し多めにブリッジしておきましょう。
毎回ブリッジするとそれだけ手数料もかかりますので。
Layer 2 Balanceに無事送金されればブリッジ完了です。
Arbitrumから逆に戻したい場合は、上をLayer 2 Balanceに下をLayer 1 Balanceに設定して、
数量を決めてブリッジします。
ここで一つ注意点があり、現在Arbitrumからイーサリアムへ戻すときは最大7日間かかります。
以前はもう少し早かったんですけど、ベータ版ということでおそらくまだ時間がかかるのでしょう。
ですので、あまり利用しない人は戻すのに時間がかかるので、十分注意してブリッジする数量は決めてください。
ブリッジする数量を決めたらWithdrawを押して、
ネットワークを切り替えます。
あとはメタマスクも確認ボタンを押せばブリッジをして戻すことが可能です。
履歴もこのように見れて、
撤回時期がすぎると「Clam」ボタンが出るのでこちらをクリックすれば資金を戻すことができます。
追記:RangoやHOPというサイトでもブリッジすることが可能
この記事を公開したときは上記のサイトでしかブリッジすることができませんでしたが、現在では
などのブリッジサイトでもArbitrumに対応しました。
Rango↓↓↓
HOP↓↓
これらのサイトではあればブリッジをしてもロック期間などがないので、個人的にはブリッジをするなら上記の2つのどちからを使うのがおすすめです。
ただ、注意点としては「ETH→Arbitrum」のチェーンでブリッジしないと、Price Impact(流動性)が少ないので損をしてしまう可能性が高いです。
例えば以下のように「BSC(BUSD)→Arbitrum(USDC)」にブリッジしようとするとこれだけ差がでます。
ですので、ブリッジする際はなるべく流動性が高いチェーンと通貨でブリッジをするようにしてください。
ステップ③:好きなサイトで利用する(ファーミングサイトやNFTサイトなど)
ブリッジが完了したらあとは好きなサイトなどを利用してみましょう。
今はまだそこまで人気のイールドファーミングサイトなどはありませんが、今後増えてくるはずです。
https://www.luckyarbi.farm/
見た目もパンケーキスワップなどに似ているのですでにBSCなどでイールドファーミングをやっている人はそこまで難しくなくできるでしょう。
ただ、Arbitrumネットワーク自体そこまで活発ではないので、現状ではそこまでイールドファーミングなどに参加するメリットは少ないかもしれません。
先行で稼げる可能性もありますが、詐欺やセキュリティが脆弱なところも多いです。
注目されれば大きなプロジェクトなども動くと思うので、リスクをあまり取りたくない人は少し様子をみてからもいいかもしれません。
Arbitrum(アービトラム)の手数料が激安で今後伸びる可能性が高い
Arbitrum(アービトラム)は通常のイーサリアムネットワークよりも10倍以上手数料が安いので、今後伸びる可能性はめちゃくちゃ高いと個人的には思っています。
もちろん、ビットコインやイーサリアムの通貨が暴落しないという前提はありますが、イーサリアムのスケーラビリティ問題が解決しないままだと更に注目されるでしょう。
L2自体はArbitrum(アービトラム)以外にもあるので、他のプロジェクトが伸びてくる可能性はありますが、現状ではArbitrum(アービトラム)が一歩リードしている感じです。
ブリッジの際にガス代がかかるので、頻繁にブリッジなどはするものではありませんが、それでも触っておくことでチャンスが回ってくることもありますから。
少し気になっている人は試してみてください。
では今回はこれで!としみつでした!